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东方香霖堂/东方外来韦编第7话/中日对照

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 悪夢から帰還した菫子 (ドッペルゲンガー) と、
 ついに彼女に告げられた真実―――
 从噩梦归来的堇子 (二重身)
 与终于向她告知的真相——
 (第七話)夢幻病のオカルト
 (第七话)梦幻病的灵异
 最近、何だか幻想郷のみんなが余所余所しい気がする。三週間ほど幻想郷に来られなかった時期があったのが影響していると思うのだが、少しだけずれた平行世界に迷い込んだような違和感を覚えていた。今日も博麗神社にいたのだが、霊夢の顔が少し曇って見える。
 最近,总觉得幻想乡的人们都有些疏远。可能这是受了我有三周左右没来幻想乡的影响,但我总觉得像是不慎走进了与以往稍有偏差的平行世界,心中有一种异样的感觉。我今天也在博丽神社,却总觉得灵梦的面色看似有些阴沉。
 「――でね、今度うちの近くで花火大会があるんだけど、花火大会って一人じゃあ見に行きづらくてねぇ。レイムッチと一緒に行けたらと嬉しいんだけどねぇ」
 “——然后,我家附近马上就要举办烟花大会了,但烟花大会这种活动,一个人又不太好意思去。要是能和灵梦亲一起去就好了。”
 「外の世界の花火大会ねぇ。確かに行ってみたい気がするけど……」
 “外面世界的烟花大会啊。确实有点想去……”
 「みたいに現実世界に来たりできないの?」
 “你不能像那样往返现实世界吗?”
 私が一番最初に幻想郷の仲間と知り合いになった場所は現実世界であった。その時の霊夢は、現実世界にやって来ていたのである。いつもはぐらかされてしまうが、幻想郷から出る何らかの方法がある筈である。
 我最开始认识幻想乡的伙伴们的地方,是现实世界。那时的灵梦来到了现实世界。虽然每次提起这件事都会被她岔开话题,但想从幻想乡出去应该是有某种办法的。
 「そ、それよりさ、菫子の方で何か変なことが起きていない?」
 “话、话说,堇子那边最近有没有什么奇怪的事?”
 「へ? 特にいつも通りだけど」
 “啊?我这边倒是一如既往。”
 「そう、それなら良いんだけど……何か気が付いたら教えてね」
 “是吗,没事就好……要是发现有什么事,一定要告诉我。”
 これだ。何かを探っているみたいで、会話が成り立たないことが多い気がする。
 又是这个。我总感觉她好像在打探什么,对话总是进行不下去。
 ただまあ、現実世界ではこういうことが度々あった。流行のドラマ、人気のミュージシャン、写真映えするスイーツ、有名動画配信者、ライトなオタクコンテンツ……。現実世界の人間達とは、何かしら話題を共有し続けないと生きていけない生き物のようだ。特に学校のような閉鎖的な社会では、ほんの少しの間、共通の趣味を外れて自分だけが楽しいと思う世界に入り込んでしまうと、社会的に断絶されてしまうことが多々ある。幻想郷でも、やはりそうなのだろうか。
 不过,在现实世界这种事是家常便饭。流行的电视剧、当红的音乐家、可以发到网上求赞的甜点、著名的视频上传人、轻度的宅系作品……现实世界的人们,似乎是不在一起分享某种话题,就活不下的生物。特别是在学校这样封闭的社会中,就算只是稍稍脱离一下大众的兴趣,沉浸在只有自己能够欣赏的世界当中,常常就会陷入社会性的隔绝。在幻想乡里,难道也是如此吗?
 「あ、でも、変なことと言えば、スマホに撮った記憶の無い写真が収められていたりするくらいかなぁ」
 “啊,不过,要说有什么奇怪的事,也就是我手机里多了些我不记得拍过的照片了。”
 「それって、弾幕の写真って奴?」
 “就是你之前说过的弹幕的照片?”
 スマホを見せた。霊夢はあまり驚いていないようだ。
 我把手机递给她看。灵梦似乎并不怎么吃惊。
 「そうそう、弾幕だけじゃなくて、会ったことの無い妖怪も居たりして、誰がこの写真を撮ったのかなぁ」
 “对,不只是弹幕,还有我没见过的妖怪的照片,这些照片到底是谁照的?”
 「それは……、不思議よねぇ」
 “那……还真是不可思议。”
 如何にもな食い付きそうなネタだけに、素っ気ない霊夢の態度は不自然に見えた。
 明明怎么看都是灵梦会立刻产生兴趣的话题,她那漫不经心的态度显得更加不自然。
 ――古道具屋の香霖堂。客は外来人の宇佐見菫子一人だ。
 ——古董店香霖堂。客人只有外来人宇佐见堇子一人。
 堂主である森近霖之助は、ある葛藤に悩まされていた。
 店主森近霖之助,正处于一种进退两难的境地。
 「――という訳なの、霊夢さんが余所余所しくてさぁ。何か隠しているみたいなんだよねぇ。いつも通りなのは霖之助さんだけだわ」
 “——就是这么回事,灵梦小姐感觉疏远得不行。总觉得她在瞒着些什么。一如既往的人只有霖之助先生一个了。”
 「そうなのか」
 “是吗。”
 「ねえ、そろそろ教えてくれない? 私が来られなかった三週間の間に何があったの? 何で来られなかったのかみんな知っているんでしょ?」
 “所以,能不能告诉我?我没能来幻想乡的这三周里到底发生了什么?你们其实都知道我为什么没来成吧?”
 三週間の間、幻想郷では失踪事件として彼女の捜索を行っていた。その結果判ったことは、目の前の彼女は宇佐見菫子本人ではなく、夢の世界の菫子でもなく、ドッペルゲンガーであるということだった。つまりは妖怪みたいなものであり、最低でも人間ではない。本物の宇佐見菫子は外の世界で今も眠っているはずだ。
 这三周里,幻想乡中将她的失踪当作一大事件,一直在寻找她的行踪。结果发现,眼前的宇佐见堇子并非她本人,亦非梦境世界的堇子,而是她的二重身。也就是说眼前的她与妖怪相似,至少不是人类。真正的宇佐见堇子应当仍旧沉睡在外面世界。
 しかし彼女は自分のことを人間だと信じている。彼女の身の上に何が起こっていたのかを伝えるのは容易だが、本当にそれでいいのだろうか。また、霊夢達も扱いに困っているようだ。もし彼女を妖怪だとした場合、妖怪退治の対象にすべきなのか結論が出ていない。
 然而眼前的她深信自己是人类。虽然告诉她在她身上发生了什么轻而易举,但这样真的合适吗?而且,灵梦她们似乎也不知该对她如何处置。如果认定她是妖怪,还没有决定是否应该也把她当成降伏的对象。
 ただ、感覚も記憶も本物と共有しているようであり、それぞれの意識は独立していないようである。その為、正体を明かすことでどういう影響があるのか判らないため、現状を維持するのが精一杯なのだ。
 只是,似乎她和真正的宇佐见堇子有着共通的知觉和记忆,她们各自并没有独立的意识。因此,现在还不清楚告知她真相会产生怎样的影响,目前所能做的只有维持现状。
 僕としては、悪意もないようなら敵視する必要もないと思うし、本人もかねがね夢幻病に関して疑問を持っていたようなので、正体を明かして空白の三週間の記憶を補完してあげたいと思っているのだが……。
 对我而言,我认为既然她没有恶意就没有必要采取敌对的态度,而且她本人也一直都对梦幻病抱有疑问,所以我是想告诉她真相,补上她那空白的三周的记忆的……
 「君が来られなかった三週間、みんな君のことを心配して捜索隊も作って探してたよ。探したと言っても、外の世界に行くことはできなかったので幻想郷の中だけだが」
 “你没能来的那三周,大家都担心你,还成立了搜救队去找你。不过虽然说是搜救,因为我们去不了外面世界,所以也只能在幻想乡里找找了。”
 「あら、そうだったのね。みんなに心配かけちゃったのねぇ……」
 “哎呀,这样啊。我让大家操心了……”
 「もし妖怪に捕まっていたりしたら大変だからね。外の世界でも大騒ぎになりかねない。だから、君が戻ってきてくれて助かったみたいだよ」
 “因为你要是被妖怪抓住可就麻烦了。搞不好也会在外面世界引发大乱子。所以,你回来算是帮了大忙了。”
 「何とか少し引っかかる言い方だけど、ありがとうございます。でも、結局何だったんでしょう? あの三週間は」
 “你这说法总感觉怪怪的,不过多谢。可是,那三周到底是怎么回事?”
 「詳しくは判らないが、体調不良か何かで、上手く夢を見られなかった、とかじゃないか?」
 “具体我也不太了解,会不会是因为身体不好还是怎么样,做不了梦了?”
 「私の体調の問題なんですかねぇ。確かに、ちょっと悪夢続きだった気がする。覚えていないんだけど……」
 “仅仅是因为我身体不好吗?确实,我感觉那段时间好像接二连三做噩梦。我也记不太清了……”
 菫子は結論の出ない会話にもどかしくなっていた。
 对于毫无建设性的对话,堇子有些焦躁。
 「まあ良いか! あれこれ考えたってしょうがない。みんなが余所余所しく感じるのは、心配してくれた反動ってことね。今から其の分感謝し続ければ良いんだわ。プラスに考えようっと」
 “算了!想再多也没用。大家看起来有些疏远,应该是因为太过担心我而产生的反作用吧。我就相应地一直感谢下去就好了。凡事都要往好了去想。”
 いつもの元気な菫子に戻ったようだ。もともと自己修復力の高い子のようである。外の世界の若者は自制心が高いのかも知れない。
 她似乎变回了以往的充满活力的堇子。感觉她原本就是个自我修复能力很强的孩子。外面世界的年轻人可能自制力都很强。
 ――チリンチリン。
 ——叮铃叮铃。
 「いらっしゃいませ……って魔理沙か」
 “欢迎光临……原来是魔理沙啊。”
 「そうだ神様だ。もとい、お客様だ」
 “对,是你的神。换句话说,是你的客人。”
 お客様は神様である、と聞いたことがあるが、自分から神様と言い出す奴が客だったことはない。勿論、霧雨魔理沙もお客ではない。
 虽然我听说过“待客如神”的说法,但是从自己嘴里说出“自己是神”的人从来都不是我的客人。自然,雾雨魔理沙也不是客人。
 「おお、菫子 (おまえ) も来ていたのか。良かった良かった」
 “噢,堇子 () 也来了啊。太好了、太好了。”
 「良かったって?」
 “什么太好了?”
 「ほら、一度消息不明になってからみんな敏感でねぇ。目を離したらいなくなっちゃうんじゃないかって。だから見かけただけで少し安心するんだ」
 “你瞧,她失踪一次之后,大家不是都敏感得不行?都在想,一不注意,说不定她又丢了。所以只要看见她,就会放心一些。”
 「ごめんなさい。心配をお掛けしたようで」
 “对不起。我好像让你们担心了。”
 菫子は少し恥ずかしいような、申し訳なさそうな表情をしている。
 堇子露出了些许害臊、些许惭愧的神情。
 「おっと言い方が悪かったかな。こっちが勝手に心配しただけだから、気にすることはない」
 “哎哟,是我没把话说好。只是这边乱操心而已,你不用在意的。”
 魔理沙のフォローになっていないフォローの所為で、すこし気まずい空気になった。
 魔理沙的安慰并没有起到安慰的效果,让气氛有些尴尬起来。
 「ところで魔理沙、今日は何の用だい?」
 “话说魔理沙,你今天有什么事?”
 「最近面白いことが起きていないんで、霊夢が腐っていてな。あのままじゃあ良からぬことを企みそうなんで、その前に面白いイベントでも開けないかと思ってな。何かネタが無いか探しているんだ」
 “因为最近没发生什么有意思的事,灵梦有些不耐烦。我看她那样,在这么下去估计就要谋划一些不好的事情了,所以就在想要不要在那之前举行什么有意思的活动。我在找有没有什么点子。”
 「なんだいそりゃ。退屈だったら、縁日でも開けば良いんじゃないか?」
 “什么啊。要是无聊,开个庙会不就完了?”
 「縁日もしょっちゅう行っていて、マンネリ化してるんだ。だから何か目玉がないと。例えば、このお店にある不思議な道具を展示するとかでも良いんだが」
 “庙会总是在开,开得也有些厌倦了。所以得有点能吸引眼球的东西。比如说,展示一些这个店里的神奇器具也成。”
 僕は店の中を眺めた。不思議な商品なら幻想郷で一番持っていると自負する。当然、人を楽しませる位の道具なら山ほどある。
 我望向店里。我自负我在幻想乡中拥有最多神奇商品。自然,能让人找到乐子的器具也是应有尽有。
 「なる程。じゃあ、例えばこんな物はどうだ?」
 “原来如此。那么,这样的东西如何?”
 「何だその大きなヘルメットの様な物は」
 “这个巨大的头盔一样的东西是什么?”
 「これはだな、VR……」
 “这个啊,是VR……”
 菫子がその道具を見て驚いていた。
 堇子看到这个器具,非常惊讶。
 「あ、『VRゴーグル』だ。こんな物が古風な古道具屋にあるなんてミスマッチー」
 “啊,是‘VR头显’。这种东西竟然在古风的古董店里,也太不搭调了——”
 「そうだ、『VRゴーグル』だ。これを被ゐと……」
 “对,是‘VR头显’。只要戴上这个……”
 僕はそれを被った。全ての視界が奪われ、闇が視界を覆う。やや遅れて色とりどりの花が咲き乱れる美しい草原が広がった……ような気がした。
 我戴上VR头显。我全部的视野都被它夺走,眼前只剩黑暗。没过多久,我就身处五颜六色的鲜花绽放的美丽草原……产生了这样的感觉。
 「『非現実的な景色を、現実として感じることができる』という奴だ。今まさに僕は美しい草原を見ているよ」
 “就可以‘将非现实的景色,当作现实一般感受’。我现在眼前就是美丽的草原。”
 「へえ! そりゃ面白そうだ!」
 “是吗!这听起来还真有意思!”
 魔理沙はVRゴーグルを奪うように僕から取った。そして被った。
 魔理沙从我手中抢走了VR头显,紧接着就把它戴在了头上。
 「どれどれ……。真っ暗だぞ?」
 “我瞧瞧……怎么一片黑啊?”
 「真っ暗なのは正常だぞ。完全に光を遮断することで、思い通りの映像を感じやすくする機械なんだ、と思う」
 “一片黑是正常的。我想,这是通过完全屏蔽光源,来让人更容易体验脑海中景象的机器。”
 「むむむ……まだ見えない」
 “嗯嗯嗯……还是看不见。”
 「大切なのは想像力だ」
 “重要的是想象力。”
 「おおお……見えて来たぜ。今、果てしない水面の上を飛んでいる! これが海か! 海なのか!」
 “噢噢噢……我看见了。我现在正在无边无际的水上飞!这就是大海吗!是大海吗!”
 魔理沙は興奮している。菫子が冷たい目で見ていた。
 魔理沙无比兴奋。堇子冷眼相对。
 「こらこら。何のケーブルも繋いでいないし、電源も入っていないでしょうに。真っ暗に決まっているでしょ」
 “喂喂。这既没插任何线,也没接电源,肯定是一片黑啊。”
 「へっ? でも実際に見えたような気がするが」
 “啊?可我真的感觉我看到了啊?”
 言われてみると、ただの真っ暗なら目を閉じればいいだけな気もする。
 这么一说,确实感觉单单想要一片黑,只要闭上眼睛就好了。
 「いやー、海の上は楽しかったぜー」魔理沙は満足してゴーグルを外した。
 “哎呀,海上真好玩。”魔理沙满意地摘下了头显。
 「電源の入ってないVRゴーグルでそんなに楽しめるなんて、幻想郷の住人の想像力が高すぎるのかもしれないね。そんな幻想郷の縁日にVRはちょっと早いと思うの」
 “靠一个没接电源的VR头显就能兴奋成这样,可能是幻想乡居民的想象力太强了。对于这样的幻想乡,在庙会里放VR我觉得还不是时候。”
 菫子は、打ち上げ花火の中を体験できるVRを見たことを思い出した。
 堇子想起,自己曾经观看过可以体验身处烟花正中间的VR。
 「そうだ、普通に花火大会とかどう?」
 “对了,就烟花大会怎么样?”
 「花火大会だと? 花火は判るが、大会っていうのはどういう感じなんだ?」
 “烟花大会?烟花我明白,大会是怎么个大会法?”
 「そうねぇ。大きな花火を打ち上げて……ねぇねぇ、今度うちの近くで花火大会があるの。一緒に見に行かない?」
 “这个啊,会放巨大的烟花……对了对了,我家附近马上就要举办烟花大会了。要不要一起去看?”
 「いいな、行ってみたいなって……外の世界だろ? そりゃ無理な話だ」
 “好啊,我也想去……等下,那不是在外面世界吗?那我可去不了。”
 「あれ? 前に来たことがあったでしょ?」
 “咦?你之前不是来过吗?”
 「それは事故みたいなもんだったからなぁ。普段は自由に行き来できないんだよ」
 “那次算是个事故吧。平时我是没法自由来回的。”
 「そりゃあ、残念ね。まあいいや、写真を撮ってくるから、それを見て」
 “那真是太可惜了。不过算了,我拍些照片回来给你们看。”
 ――数日後、博麗神社に、霊夢と魔理沙と菫子の三人がいた。
 ——几天后。灵梦、魔理沙与堇子三人聚在博丽神社中。
 約束通り、撮ってきた花火大会の写真を二人に見せていた。
 堇子遵守约定,将照来的烟花大会的照片拿给另外两人看。
 「わー、綺麗ねぇ。これが外の世界の花火なのね」
 “哇,真漂亮。这就是外面世界的烟花啊。”
 菫子がスマホで撮った花火大会の写真を見せている。
 堇子在给她们看用手机拍的烟花大会的照片。
 「凄いでしょ? うちの近くでやっているこぢんまりとした花火大会なんだけど、それでも一番大きい尺玉なんかは大迫力よ」
 “厉害吧?这是我家附近的小规模的烟花大会,但里面最大的一尺玉还是相当震撼的。”1
 「ほう。これ、どのくらいの大きさなんだ?」
 “有趣。这个大概有多大?”
 「これでも結構、遠くから撮ってるんで、どのぐらいの大きさなのかなぁ。ちょっとまって」
 “就算这个我也是在很远的地方拍的,实际上到底有多大呢?稍等一下。”
 疑問があると考える前に調べてしまうのが悪い癖だと思いつつ、検索画面に『花火 大きさ』と打ち込む。
 一边想着一旦有疑问未经思考就去查是个坏习惯,她一边在搜索栏里输入“烟花 大小”。
 「あ、そっか圏外か。まあ、凄く大きいと思うよ。うん」
 “啊,对了,这里没信号。总之,我觉得是相当大的。嗯。”
 霊夢と魔理沙の二人は、見たことも無いような大きな花火の写真に食い付いていたが、どうやってこんな花火を用意すれば良いのか見当も付いていないようだった。その時、菫子の中で謎の衝動が起こり、自分でも理解できない行動に出た。スマホの写真データを花火大会の写真から、別の写真に変え霊夢に渡したのである。
 灵梦与魔理沙两人目不转睛地盯着从未见过的巨大烟花的照片,她们似乎对于如何准备这样的烟花毫无头绪。就在这时,堇子心中突然产生了一种奇怪的冲动,让她做出了自己也难以理解的行动。她将手机上烟花大会的照片切换成另一张照片,递给了灵梦。
 「へえ。でもこれ、簡単に避けられそうね」
 “是吗。不过这个,感觉躲起来很简单啊。”
 霊夢は言った。
 灵梦说道。
 「おいおい、花火は弾幕じゃないんだから……って、弾幕だな、こりゃ」
 “喂喂,烟花可不是弹幕……等等,弹幕吧,这是。”
 「ああ、それは幻想郷で撮ったスペルカードの写真……」
 “啊,这个是在幻想乡拍的符卡的照片……”
 花火大会の写真だと偽って、スペルカードの写真を見せたのだった。その結果、霊夢はスペルカードを花火に見立てた、弾幕花火大会を思いついたのである。
 她故意将符卡的照片假装成烟花大会的照片递给了她们看。于是,灵梦想到了将符卡比作烟花的弹幕烟花大会的点子。
 ――さらに数日後。納涼花火大会という名目の弾幕コンテストが行われる前日である。菫子は香霖堂に来ていた。
 ——又过了几天,以纳凉烟花大会为名义举行弹幕大赛的前一天。堇子来到了香霖堂。
 「いよいよ明日だね。君のアイデアで生まれた花火大会」
 “明天就是从你的点子里诞生的烟花大会了。”
 「私のアイデアではないわ。レイムッチのアイデアよ」
 “这可不是我的点子。是灵梦亲的点子。”
 「しかし、人間はそう思っているが、妖怪の間では外来人の君のアイデアと思っている奴も多いと聞く。それは何故だか判るかい?」
 “然而,虽然人类都这么想,但是我听说妖怪之间很多都觉得这是身为外来人的你的点子。你知道为什么吗?”
 「えーっと、何でかしら」
 “呃,为什么?”
 「チラシに使っている写真だよ。明らかに君のその携帯で撮った写真だからさ」
 “因为传单上的照片。那明显是用你的手机照的照片。”
 「あ、そうね。ってあの写真、私が撮った記憶が無いんだけど……、被写体なら誰が私の携帯を使って撮影したのか判るかも」
 “啊,对哦。但是那个照片,我不记得是我拍的……照片里的人说不定知道是谁用我的手机照的。”
 「その被写体が、写真を見て君が撮った物だと言っているんだ」
 “正是那个照片里的人,看了照片之后说这是你照的。”
 「……」
 “……”
 「僕の言いたいことが判るかい?」
 “你明白我说的意思吗?”
 「スマホに入っていた弾幕写真って……、つまり私が撮ったってこと? 全然記憶にないんだけど、もしかして私って多重人格だったりした? 何そのサイコホラー展開」
 “手机里的弹幕照片……也就是说是我拍的?我完全记不得了,难不成我是多重人格?这是什么恐怖片的展开?”
 菫子が悩んでいた。
 堇子烦恼不已。
 今回の弾幕花火大会には既に懸念が生じしている。不快に感じている妖怪も少なくなく、さらに一部の過激な妖怪達が何かを企んでいるという噂があるのだ。霊夢には伝えたが、「大丈夫、その時のために審査員として強者を揃えているから」といって意に介していないようだった。
 对于此次弹幕烟花大会,幻想乡内已经产生了不少担忧。对此感到不快的妖怪绝非少数,甚至有传言称,一部分过激的妖怪正在酝酿某种阴谋。我尽管告知了灵梦,但她的答复是:“没关系,以防不测,我请来的评委强者如林。”她似乎完全不放在心上。
 しかし、僕はその何か企んでいると言われている一人が見当付いていた。
 然而,我却已经预想到他们所针对的目标之一是谁。
 「君は審査員を務めるようだね。この花火大会は少し危険な物になるかも知れない」
 “听说你要担任评委。这次的烟花大会可能会有些危险。”
 僕は意を決して菫子に本当のことを教えた。
 我下定决心,告诉了堇子真相。
 「無自覚なのかフリをしているだけなのか判らないが、君は本物の菫子ではないんだよ」
 “我不知道你是真的没有自觉,还是故作不知,但你并不是真正的堇子。”
 「え……?」
 “咦……?”
 「君は、妖怪ドッペルゲンガーだ。本物の菫子君は外の世界にいる」
 “你是妖怪‘二重身’。真正的堇子在外面世界。”
 「……!?」
 “……!?”
 「スマホの写真は、ドッペルゲンガー側の記憶しか無いときに撮影した物なのだ。その事は、霊夢達も知っている」
 “手机里的照片是你只有二重身的记忆的时候摄下的。这件事,灵梦她们也知道。”
 「って言われても……、現実世界の記憶もあるし、ちゃんと子供の頃の記憶もあるし、そんな馬鹿馬鹿しい話は」
 “就算你这么说……我既有我现实世界的记忆,小时候的记忆也好好的,怎么可能会有这种蠢事——”
 「ドッペルゲンガーといっても、記憶は共有しているし、本人にすら自分がどっちなのか区別が付かないだろう。しかし、おかしいと思わなかったかね。夢の間だけ幻想郷に来るという現象は。生き霊みたいに精神的にこっちに来ているのでもなく、肉体ごと来ているというのは不可解だ。最近判ったのだが、幻想郷の菫子、つまり君はドッペルゲンガーだったんだね」
 “就算说是二重身,你们也在共享记忆,就连本人可能也分不清到底哪个才是真正的自己。但是,难道你不觉得奇怪吗?对于只有梦中才能来幻想乡这种现象?你既不是像生灵那样只有精神来到幻想乡,要说你是连着肉体进来的也是难以理解的。最近我们才明白,幻想乡的堇子,也就是你,其实是二重身。”
 「……」
 “……”
 菫子は絶句していた。それはそうだろう、自分が偽者だと突き詰められて動揺しないわけがない。
 堇子瞠目结舌。这也难怪,被人指出自己其实是假的,没有人不会动摇。
 「まあ、そんなに重い話ではない。ドッペルゲンガーと本体は精神も肉体も共有するようだ。ドッペルゲンガーの記憶は目が覚めても覚えている。だから、第二の本物みたいなもんだろう……菫子君、どうか落ち込まないように」
 “不过,这事也没那么沉重。二重身和本体似乎会共享精神和肉体。二重身时的记忆醒来之后也会记得。所以,可以说这是第二个本体吧……堇子,你不要太消沉了。”
 「ここにいる私が……妖怪ですって?」
 “你说现在站在这里的我……是妖怪?”
 「ああ、妖怪というのは言い過ぎたかもしれんが、オカルト、というべきなのか」
 “是,不过说是妖怪可能有些太过分了,该说是灵异……吧。”
 「やったー! 嬉しいわ!」
 “太棒了——!我好高兴!”
 「ああ?」
 “啊?”
 菫子は意外だが喜んでいる。拍子抜けしてしまった。
 堇子出乎意料地高兴,令我有些脱力。
 「そうだと思ってたのよ。私って、普通の人間じゃないって。絶対、特別な存在だって思ってたの。起きてる時は人間の女子高生、寝ている間だけ妖怪だなんて最高だわ! これで私も正式に幻想郷の仲間入りだわー!」
 “我一直就这么觉得来着。我绝对不是普通的人类。我想,我一定是个特别的存在。醒着的时候是人类女高中生,睡觉的时候是妖怪,还能比这更好吗!这下我也正式成为幻想乡的一员了!”
 ――翌日。弾幕花火大会当日である。
 ——次日,弹幕烟花大会当天。
 菫子は弾幕を観察して本に纏めると意気込んでいた。
 堇子为了观察弹幕整理成书而干劲十足。
 僕はと言うとこの花火大会の目的は何なのか、と考えていた。霊夢の客寄せのため、ということになっているが、実はもっと得する人がいる。それが菫子なのだ。菫子のドッペルゲンガー部分にも意識があって、そいつが霊夢に弾幕による花火大会を唆して、多くの妖怪達と接する機会を得たのではないか。
 至于我,则一直思考着这次烟花大会的目的到底是什么。表面上说是为了给灵梦招揽香客,但其实还有更能从中获益的人物存在。那就是堇子。说不定堇子的二重身部分其实也有意识,是这家伙唆使灵梦举行弹幕组成的烟花大会,获得了与更多妖怪接触的机会。
 菫子の意識がないときに写真撮影できるくらいである。ドッペルゲンガーにも何らかの意識があるのだろう。もっと観察を続けなければいけない、そう思った。
 二重身甚至在堇子没有意识的情况下也能进行摄影,其应当也具有某种程度上的意识。我必须继续观察——我如此想道。
次号へ続く
下回待续

注释

  1. 一尺玉:在日本,烟花弹常为球体,称为“玉”,一尺是玉的直径,约为30厘米。

 

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