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东方儚月抄 ~ Cage in Lunatic Runagate./第一话/中日对照
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__OMAKE__ {{子页导航|[[东方儚月抄]]|R1=../第二话/中日对照|R1l=第二话}} jah = 賢者の追憶 zhh = 贤者的追忆 ja 夏を迎えたばかりの幻想郷の夜が、青白く冷たい月の光で包み込まれていた。妖怪にとって月の光は日の光の何倍も眩しく、普段見えない筈の物も照らし出す。 zh 迎来初夏的幻想乡的夜晚,正笼罩在苍白清冽的月光之下。对妖怪来说,月光,要比日光耀眼好几倍,平时看不见的东西,在这时都能被映照出来。 ja こんな夜の妖怪は、月明かりが照らし出す妖怪の道を使って先回りをし、人間を襲うのである。月明かりがあれば妖怪の目にはよく見えるのだが、人間には暗すぎて何も見えない。夜は道も見えず、目の前の物が人間なのか妖怪なのか岩なのか判らないのだ。 zh 在这样的夜晚,妖怪们会循着被月光照亮的妖怪之路抄近道袭击人类。月光下,妖怪的双眼看得清楚,但对人类来说还是太暗了,什么都看不见。夜晚连路都看不见,更不用说眼前的东西究竟是人是妖、还是石头。 ja そんな状態だから通常人間は夜は出歩かない。今夜も幻想郷の殆どの人間は家で大人しくしていた為、空から何かが舞い落ちてきた事に誰も気が付かなかった。 zh 出于这样的原因,人类在晚上基本都不会外出。今晚也是同样,幻想乡的人类大多老老实实地呆在家里,至于天上有什么飘落下来,没有人会注意到。 ja 空から舞い落ちてきた物は何だったのだろう? 十尋(およそ18メートル)以上はあったと思われる布の様なひらひらの物体は、まるで何処かで見た児童向け創作妖怪の様に空を自由に飛び、やがて神社の方に消えた。 zh 从天上飘下的究竟是什么呢?我觉得看起来有超过十寻(约十八米)长,像织物一样轻飘飘的,正像那种用来哄小孩的妖怪<ref>一反木绵,是日本传说中的妖怪,也是日本漫画家水木茂创作的漫画「ゲゲゲの鬼太郎」主角鬼太郎身边的妖怪。</ref>一般在空中自由地飘着,最终在神社的方向,消失了。 header ja 今日は例月祭の日である。例月祭とは、月と地上の距離が最も近くなる満月の日に行う祭りである。この祭りでは団子など丸い物を偽の満月と見立てて、相対的に満月を遠ざける。少しでも満月を遠ざけて、月の使者がやってくる事を防ぐのである。勿論この祭り自体、私が考えて始めた物だ。 zh 今天是例月祭的日子。所谓例月祭,是指在月地距离最近的满月之日举行的祭典。祭典当天,我们会将团子之类的圆形物体当作满月,使得真正的月亮在相对意义上变得更远。因为哪怕只是一点,我们也想通过远离满月这样的行为来防止月之使者的降临。当然,这个活动本身,是由我考虑发起的。 ja 今、庭では兎達が団子を搗いている筈である。その団子には私の指示により様々な薬が混ぜられている。その薬には二つの意味がある。月の兎が搗いている物は、今ではお餅と言われているが本来は薬であるという事と、もう一つは兎達が団子を摘み食いする事を想定したという事である。団子に兎を興奮させる薬が入っている為、予定通り兎が摘み食いをすれば祭は{{Ruby-ja|弥|いや}}が上にも盛り上がるのである。 zh 现在,兔子们应该也在院子里捣团子吧。根据我的指示,那些团子里被混入了各种药物。那些药物包含了两层意思,一是说明月上的兔子们捣年糕的原版是在捣药<ref>中国月兔捣药,日本月兔捣年糕。</ref>;二是预料到了兔子们定会偷吃团子。团子里加入了能让兔子兴奋的药物,只要它们如我所料偷吃了团子的话,祭典一定会变得更加热闹。 ja 東の空に光の布が舞い降りてくるのを見たのは、兎達の歌を聴きながら空を眺めていた時だった。その布は青白く光っていた。月の賢者である{{Ruby-ja|八意永琳|やごころえいりん}}には判っていた。布の光が月の光と同じ波長だった事が。それが'''月の羽衣'''である事が。 zh 在听着兔子们唱歌遥望天上的时候,我看见在东边的天空中,有一发光的织物飘落而来。那块织物散发着苍白的清辉。身为月之贤者八意永琳的我明白,织物的光芒和月光有着相同的波长。那织物是'''月之羽衣'''。 header ja 「ーー失礼します。お師匠様、例月祭は無事終わりました」 zh “——打扰了。师父大人,例月祭已经顺利结束。” ja 一匹の兎が私の部屋に入ってきた。{{Ruby-ja|鈴仙|れいせん}}·{{Ruby-ja|優曇華院|うどんげいん}}·イナバという私の事を師匠と呼ぶ月の兎である。本当の名前はレイセンであるのだが、地上に住むに当たって私が'''地上人らしく名字を付けてあげた'''のだ。 zh 一只兔子走进了我的房间。这只称我为师父的兔子名叫{{铃仙}},本来的名字叫Reisen,到地上居住后,我给她取了个'''像地上人似的名字'''。 ja 彼女は月面戦争から逃げ出してきた兎だったのだが、たまたまこの家に迷い込んできた所を私が匿う事になった。彼女を含む月の兎には、遠く離れた場所でも会話が出来る特殊な能力が備わっている。彼女を匿う事で私も月の都の情報を仕入れる事が出来ると考えたのだ。 zh 她原本为了逃避月面战争而碰巧在我家迷了路,于是我便将她藏在了这里。包括她在内的所有月兔都拥有一种即使相隔很远,也能隔空交流的特殊能力,所以我的想法是,隐藏了她,我也就能取得月之都的情报。 ja 実際、実に役に立ってくれている。こうして安心して地上で暮らせるのも、彼女の働きが大きい。 zh 事实上,她确实帮了我不少忙。能够像现在这样在地上安心地生活,也多亏了她。 ja 「随分と早かったわね、鈴仙。最近何も起きないからって、手を抜いたりしてない?」 zh “还真快啊,铃仙。难不成是因为最近没什么事情就偷懒了吧?” ja 「いいえいいえ、とんでも御座いません。いつも通り{{Ruby-ja|恙無|つつがな}}く祭は終わりましたよ。地上の兎達は団子を喜んで食べていました」 zh “没有没有,岂敢如此。像往常一样,祭典平安无恙地结束了。地上的兔子们都开心地享用了团子。” ja 「そう、ご苦労さんでした。それで'''あの娘'''は何処に?」 zh “是吗,辛苦你了。对了,'''那个女孩'''在哪里?” ja そう訊くと、鈴仙は少し顔を曇らせた。 zh 听到我的询问,铃仙的表情有了些许阴霾。 ja 「てゐの事ですか? てゐは、いつも通りどっかに遊びに行ってしまったみたいです。祭の日は特に姿を消しやすいのですよ」 zh “天为吗?她好像和平时一样,不知跑去哪里玩了,碰上祭典就更难找到她了。” header ja 幻想郷には月の姫、{{Ruby-ja|輝夜|かぐや}}姫が住んでいた。千年以上もの長い間、人間に見つかる事なく隠れ住んでいた。 zh 幻想乡里住着月之公主,辉夜姬。她在这一千多年中一直隐居于此,从未被人发现过。 ja 何故、姿を隠さなければいけなかったのか。それは許されざる大罪を犯し、月の使者から逃げなければならなかったからである。人間に知られると、月の使者にも見つかりやすい。そう考えたのだ。 zh 为什么,她非得躲着不见人呢?那是因为她犯下了不可饶恕的重罪,必须躲着月之使者。我觉得,一旦被人类发现,月之使者也会很容易将她找出来。 ja 私はその輝夜の数少ない味方としてずっと智慧を貸してきた。幸い幻想郷には迷いの竹林と呼ばれる妖精ですら道に迷うという竹林があった。その竹林の中なら、誰にも見つかる事はないと、姫の為に特別なお屋敷を用意した。それがここ、永遠亭である。 zh 我是为数不多的站在辉夜那边的人,一直以来帮了她出了不少主意。所幸的是,幻想乡里有着一片堪称妖精也会迷路的迷途竹林。只要在那片竹林中,就不会被谁发现,所以我在那里为公主特别准备了一所宅子用来藏身。那便是此地,永远亭。 ja 永遠亭は特殊な建物であった。人間に見つからない限り、歴史が進まない仕掛けがしてあった。姫の永遠を操る能力と私の智慧の結晶である。歴史が進まないというのは、歴史になるような事件が何も起きないという事である。 zh 永远亭是一座特殊的建筑物,只要它不被人类发现,就具有停止历史<ref>所谓历史,就是在寻常的时候让时间前进,在非同寻常的时候将时间的前进状态记录下来的东西。——《东方文花帖》</ref>推进的效果。这是公主那能操纵永远的能力和我智慧的结晶。所谓停止历史的推进,是指不会发生任何会成为历史的事情。 ja 私は長い間、姫と二人でこの歴史の止まった永遠亭に住んでいた。初めの数百年は隠れ住んでいる事もあり、時の流れを感じたりする余裕はなかったのだが……そんなある日、一匹の白い服を着た妖怪兎が迷い込んできて事態は一変する。 zh 我和公主二人在这停止了历史的永远亭里住了很久。最初的几百年间为了隐匿行踪,我们甚至根本没留意到时间的流逝……而在某一天,当一只身穿白衣的妖怪兔迷途于此之后,事态发生了变化。 ja その妖怪兎が何故この永遠亭に入る事が出来たのか未だに判らないが、それが永遠亭に住み始めてから初めての歴史だった。 zh 那妖怪兔为什么能进入永远亭,原因仍不得而知,但这却是我们居住在永远亭以来发生的第一个历史。 ja 妖怪兎は自分はこの迷いの竹林の持ち主であると言い、私達が隠れ住んでいる事をずっと前から知っていたらしい。私が警戒していると、別に敵になるつもりはない、兎達に智慧を授けてくれるのなら人間を寄せ付けないようにしてあげましょう、と言ったのだ。 zh 妖怪兔自称是这片迷途竹林的主人,很早就知道了我们隐居在此的事情。由于我显得很警惕,她表示无意与我们为敌,并说如果我愿意将智慧传授给兔子们,她便可以让人类不再靠近这里。 ja その妖怪兎は{{Ruby-ja|因幡|いなば}}てゐと名乗り、今では永遠亭に住み着いている。 zh 这只妖怪兔自报名为{{tewi}},现居永远亭。 header ja 「そうねぇ。あの娘は昔から自由奔放だったわ」 zh “也是,她从来都是自由自在的。” ja 「困ったもんですよ。祭の後片付けも中途半端な状態のままどっか行っちゃうんですから。それにつられて他の兎もみんなちりぢりに消えちゃうから、結局私一人で片付けしてるんです。片付けも出来ないなんてどういう教育を受けてきたんでしょう?」 zh “真让人头疼啊,祭典的后续工作还没处理好她就不知去向了。她这样一走,其他兔子也学她样子不知跑到哪里去了,弄得现在我只能一个人收拾。这些事都做不好,真不知道她以前受的是什么样的教育。” ja そこまで悪態吐いて、てゐは鈴仙より前から永遠亭にいた事を思い出し、ばつが悪そうに「お師匠様の教育の事を言っている訳じゃ無いですよ」と付け加えた。 zh 吐完苦水的铃仙回想起天为比自己在永远亭住得时间更长,立刻不好意思地加了一句:“我指的不是师父大人对她的教育。” ja 「まあまあそう言わずに、あの娘を後で探しておいてね」 zh “算了,别那么说,等下记得去找找她。” ja 「判りました。でも……いつも思うんですけど、お師匠様はてゐには甘過ぎじゃ無いでしょうか? 少しぐらい厳しく言ってあげてください。私の言う事は聞かないけど、お師匠様の言う事なら聞いてくれると思いますので」 zh “明白了。但是……我一直都想说,师父大人是不是太纵容天为了?请您对她哪怕严厉一点点也好。尽管我说的话她不听,但师父大人说的话她应该会听吧。” ja 「うふふ。残念ながら、私の言う事も聞いてくれないわ」 zh “呵呵,很遗憾,我的话她也不会听的。” ja 「え、そうなんですか? じゃあ、何で飼っているんでしょうか?」 zh “呃,是这样吗?那您为什么养她?” ja てゐは只の妖怪兎ではない事は明らかであった。地上の兎はてゐの言う事なら何でも聞いた。本人を見ていると何の威厳も感じられないが、大量の兎を自由に操る姿はどことなく仙人を思わせる。 zh 很显然,天为并不是只普通的妖怪兔,地上的兔子也对她唯命是从。虽然乍看之下从她身上感觉不到任何威严,但那自由操纵众多兔子的身影总让人觉得她是不知道哪里来的仙人。 ja 「地上の兎達はてゐの命令しか聞かないの。それがどういう意味か判る?」 zh “地上的兔子们只听天为的命令。你知道那代表着什么吗?” ja 「てゐが地上の兎の中で、一番偉いって事でしょうか?」 zh “天为是地上的兔子中最厉害的一个吧?” ja 「あの娘が居ないと作業兎が使えなくて私が困るって事よ」 zh “如果没有她我就没法让作业兔工作,很难办啊。” ja そう話しながら、私には気がかりな事があった。先ほど見た光の筋は紛れもなく月の羽衣である。使者なら地上に一人で来る筈は無いのだが……正体が判からない。てゐもそれを見つけて消えたのではないだろうか? zh 这样说着,我忽然顾虑起来。刚才看到的光芒毫无疑问是月之羽衣,如果是使者,那应该不会只身前来地上……但我并不知道它的真实身份。天为不会是在发现那个之后才消失的吧? ja 「ところで、祭なんだけど本当に変わった事は無かったの? 神社付近でとか」 zh “对了,祭典上真的没发生什么事情吗?在神社附近。” ja 「神社付近? いえ……特には、何かあったのですか?」 zh “神社附近?没有……没什么特别的事,发生什么事了吗?” ja 「そう、何もなかったなら別に良いわ」 zh “是吗,没有就好。” header ja 月の羽衣とは、満月と地上を繋ぐ一種の乗り物である。しばしば天女の羽衣と混同される事もあるが、天女の羽衣は反質量の布であるのに対し、月の羽衣は月の光を編み込んだ波でできているゼロ質量の布である。この二つは全くの別物である。 zh 所谓月之羽衣,是连接满月与地上的一种交通工具。尽管经常有人将它和天女的羽衣搞混,但天女的羽衣是用反质量的布匹制成的,而月之羽衣的材料是以月光波编织而成的零质量布匹,二者完全不同。 ja 月の羽衣は質量が無い為、下降気流でも無い限りひとりでに落ちてくる事はあり得ない。それが舞い落ちてきたという事は、必ずそれに'''乗っている者が居る'''筈である。今はその者が何者なのか、敵なのか味方なのかも判らない。だが、月の使者に居場所を知られて、また逃げ隠れる生活に戻るのは嫌だった。 zh 由于月之羽衣没有重量,只要没有下降气流,它就不会自己落下来。既然现在它从天而降,那就意味着必定'''有人乘坐'''。至于这人是谁、是敌是友,都还不得而知,但我不愿意被月之使者发现行踪,转而回到那种逃匿的生活。 ja 止まっていた永遠亭の歴史は三~四年前の'''あの事件'''をきっかけに動き始めたばかりである。しかし、一度動き始めてしまうともう後戻りは出来なかった。 zh 永远亭中停滞的历史,在大约三四年前的'''那个事件'''后刚开始启动不久。然而,历史推进一旦启动后便再也无法回头。 ja 歴史が動き始めてしまうと、後は人間のように昔の事を懐かしく思うだけの生活となってしまう。判っていても、もう歴史が止まっていた頃の生活には戻りたくなかった。 zh 历史启动后,我们便会回到如同普通人类一样整日怀念往昔的生活中去。虽然明白这一点,但我还是不愿回到历史停滞的日子里。 header ja 「お師匠様? 何か考え事でしょうか? 取りあえず私は祭の片付けが残っていますので一旦戻ります。てゐが数刻経っても戻ってこないようでしたら、探しに行きますので」 zh “师父大人?您在想事情吗?那我先回去收拾残局了,如果再过几个时辰天为还不回来的话,我就去找她。” ja 「ああそうね。よろしくね」 zh “嗯,也好,拜托了。” ja そう言うと鈴仙は部屋から出て行った。 zh 铃仙闻言离开了房间。 ja 月の羽衣を見た所為だろうか、遥か昔、私が月の賢者として月の都にいた頃を思い出していた。私は月と地上を行き来する使者のリーダーとして働き、今一緒に暮らしている輝夜姫以外にも、二人の御姫様姉妹を小さい頃から教育していた。 zh 或许是因为看到了月之羽衣,我忽然回忆起遥远的过往,我以月之贤者的身份在月之都时的日子。我作为往来于月面和地上的使者首领,除了现在与我同住的辉夜姬外,还担任了一对公主姐妹的老师。 ja 二人の姫は私の遠い親族である。人間風に言えば私から見て又甥の嫁、及び又甥夫婦の息子の嫁、という何とも遠い縁だったが、私は二人の教育係として様々な事を教えた。姉は天性の幸運で富に恵まれ何不自由なく暮らし、妹のお姫様は非常に頭が切れ、私の言う事を何でも吸収していった。私はいずれこの二人に月の使者を任せる事になるであろうと考えていた。 zh 那两位公主是我的远亲。按人类的说法,她们一个是我外甥孙的妻子,另一个是外甥孙夫妇的儿媳。虽然关系非常远,但作为二人的老师我还是教会了她们很多事。姐姐生在富裕家庭,活得无忧无虑;而妹妹头脑聪慧,我教的知识她总能立刻吸收。那时我总思考着,将来要让二人担任月之使者。 ja しかし輝夜姫が大罪を犯し、地上に落とされてから月の都の事態は一変する。 zh 但自从辉夜姬因犯下重罪而被贬到地上后,月之都的局势都完全改变了。 ja いやその言い方は正確ではない。私が大罪を犯したのである。私は自分の知識に自信を持っていた。持ちすぎていた為に些細なミスを犯したのだ。 zh 不,这种说法并不正确,犯罪的其实是我。我对自己的知识很有自信,正因为太有自信而导致犯了一些小过失。 ja 些細なミスとは、蓬莱の薬、つまり不老不死の薬を輝夜に渡してしまった事である。輝夜は他愛もない好奇心から私に不老不死の薬を求めた。私は不老不死の薬と言えば蓬莱の薬という物がある、と教え、その薬を作ってみせた。 zh 这个微小的错误,就是把蓬莱之药,也就是不老不死之药交给辉夜。辉夜出于天真的好奇心找我要不老不死之药。我告诉她,不老不死之药就是名为蓬莱之药的东西,并且做给她看。<ref>此为连载版内容的开头。</ref> ja 月の民が蓬莱の薬を持つ事は別に不思譲な事ではない。主に地上の権力者を試したり、新たな争乱を起こす為に人間に与える為である。 zh 月之民有蓬莱之药并不是不可思议的事。主要是送给人类,用来测试地上的权力者,和引发新的纷争。 ja “人間がこの薬を飲めば、その躰は朽ちる事なく、未来永劫生き長らえるでしょう。ですが、何人たりとも'''決して飲んではいけません'''” zh 「人类喝了这药,身体就不会朽坏,永远地活着。可是,任何人都'''绝对不能喝这个药'''。」 ja “何で飲んでばいけないの?” zh 「为什么不能喝?」 ja “人間が飲むと永遠に苦しみます。死ぬ事も許されず、仙人になる事も出来ず、人間のまま人間と暮らせなくなります。この薬は月の民が地上の人間を試す為に存在するのです” zh 「人类喝了药,就会永远受苦。不被允许死去,也不能成仙,再也不能像一个人类一样和其它人类生活。这个药是月之民为了测试地上的人类而存在的。」 ja “では、もし、この薬を月の民が飲むとどうなるの?” zh 「不过,要是月之民喝了这个药会怎样?」 ja “もし、この薬を穢れ無き月の民が飲むと……” zh 「如果,没有污秽的月之民喝了这个药……」 ja “飲むと?” zh 「如果喝了?」 ja “不老不死になると同時に、不老不死という誘惑に負けた事で人間と同様の穢れが生まれ、二度と月の都では暮らせなくなるでしょう” zh 「变得不老不死的同时,由于被不老不死所诱惑,也会产生和人类同样的污秽,再也不能在月之都继续生活吧。」 ja 私が警告した甲斐無く、輝夜は蓬莱の薬を飲み不老不死となった。それと同時に、月の都から追放された。 zh 我的警告没有起到作用,辉夜喝了蓬莱之药后,成不老不死之身。与此同时,她也从月之都被放逐了。 ja 輝夜は何かと地上の人間の話を好んで聞き、自分からもよく話す子だった。月の民から見た地上は、刹那的な快楽の渦巻く穢れた場所である。それが輝夜の眼には魅力的に映っていたのかも知れない。蓬莱の薬も、最初から自分で飲む為に私に作らせたのだろう。 zh 辉夜从小就喜欢听地上人的事,自己也经常讲这些故事。在月之民看来,地上是被短暂快乐的漩涡席卷的污秽之地。那样的地方说不定在辉夜眼里反而充满魅力。她让我制作蓬莱之药,可能从一开始就是打算自己喝的。<ref>此为连载版内容的结尾。</ref> ja 簡単に言うと蓬莱の薬、つまり不老不死の薬を輝夜に渡してしまったのだ。蓬莱の薬は作ってはいけない禁忌の薬だった。輝夜は蓬莱の薬を飲み不老不死となった。それと同時に、月の都から追放された。 zh 简单说来,那就是我把蓬莱之药,也就是不老不死之药交给了辉夜。蓬莱之药是不允许制作的禁忌之药,辉夜喝下药后从此不老不死。与此同时,她也从月之都被放逐了。<ref>此为单行本内容。</ref> ja 私は悔いた。悔いた結果、輝夜を月の都に連れ戻す際に月の使者を欺いて輝夜を救い出し、そのまま地上に隠れ住む事にした。 zh 我很后悔。而后悔的结果是,在辉夜被带回月之都时,我骗了月之使者,把辉夜救出,之后就一直隐居在地上。 ja 蓬莱の薬を使うと人間と同じ穢れが生じてしまう。私は輝夜が月の都に戻ったとしても、まともな生活が出来ない事を知っていた。輝夜が暮らしやすいように地上で人間として暮らせる場を設け、それで私も罪を償おうと思ったのだ。 zh 一旦使用了蓬莱之药,便会和人类一样产生污秽。我知道,即使辉夜回到了月之都,也无法在那里正常生活了。为了使辉夜能够轻松地生活,我在地上建造了一处能够让她作为人类生活的场所,我想这样也能偿还我所犯下的罪过。 ja そう言えば月の使者として輝夜をお迎えに行く前日、二人の姫に月の使者の後任をお願いしていた。あれから、千年以上は優に過ぎているが、姫達は何も言わずに置いてきた事を怒っているのだろうか。 zh 说起来,在我以月之使者的身份迎接辉夜的前一天,我曾对二位公主提过让她们继任月之使者一事。从那至今已是过了一千多年,她们一定对我的不告而别感到了愤怒吧。 header ja 「お師匠様! 失礼します」 zh “师父大人!打扰了。” ja 鈴仙が大慌てで部屋に入ってきた。 zh 铃仙慌慌张张地冲进屋子。 ja 「どうしたの? そんなに慌てて」 zh “怎么了?那么紧张。” ja 「いや、慌てるつもりは無かったのですが……来客です。来客が慌てていたのでつられてしまいました」 zh “不,我也不想那么紧张……有客人来,客人好像很急所以弄得我也紧张起来了。” ja 「こんな夜中に来客? 急患かしら」 zh “在半夜都有客人来?是急病吗?” ja 「いやあ、またあの困った巫女ですよ。いつぞやもこんな事がありましたね。夜中に突然現われて……」 zh “不,又是那个遇上难事的巫女。上次她也是这样,半夜突然出现……” ja 「まあいいわ」と言って部屋を出た。月の羽衣が舞い落ちたのは東の空、東と言えば神社のある方向である。何か胸騒ぎがする。 zh “行了。”我这样说着出了房间。月之羽衣飘落在了东边的天空,而东边是神社的方向。这让我总有点放心不下。 ja 玄関には両腕を腰に当て、堂々と仁王立ちしている人間の少女の姿があった。{{Ruby-ja|博麗霊夢|はくれいれいむ}}、幻想郷の東の外れにある博麗神社の巫女である。 zh 在玄关处,大大咧咧地站着一位两手叉腰的人类少女。她叫博丽灵梦,是幻想乡东边郊外博丽神社的巫女。 ja 「あ、やっと出てきたわね、宇宙人。あんたらの仲間が怪我してるって神社を占拠して困っているの! 何とかしてよ」 zh “啊,你终于出来了,外星人。你们的同伴说是受了伤占着神社不肯走。害得我束手无策,你可得想点办法啊。” ja この巫女は何処に行っても、まずは怒りから出た言葉で会話を始めようとするのである。感情的な言葉だけでは会話は成り立たない物だが、人間にはそれが判らないらしい。 zh 这位巫女无论到了哪里,都会以怒气冲冲的态度开始对话。光凭感情过剩的话语是无法和他人沟通的,可人类似乎并没有意识到这点。 ja 「私達の仲間? 怪我?」 zh “我们的同伴?受伤?” ja 「そう、傷ついた妖怪兎がうちで寝ているの。引き取るなり何なりしてよ」 zh “是啊,受了伤的妖怪兔就睡在我那儿。领回去也好,怎么样也好,给我解决掉啊。” ja 「ちょっと待って、鈴仙、例月祭は無事に終わったんじゃなくて?」 zh “等等。铃仙,你不是说例月祭顺利结束了吗?” ja 「え、ええ、誰一人怪我人は出ませんでした」鈴仙は即答した。 zh “是、是啊,没有人受伤。”铃仙当即回答。 ja 「じゃあ、もしかして、{{Ruby-ja|あの娘|てゐ}}かしら?」 zh “那么,难道是{{ruby-cn|她|天为}}?” ja 私がそう言うと、その質問に答えるように霊夢の背中から大きな声が聞こえてきた。 zh 我的话音刚落,从灵梦背后传来的响亮声音回答了我的问题。 ja 「怪我人なんて知らないよ。こうやって話を聞いていたけど、私の知る限り妖怪兎は一匹も減っていない」霊夢の背中からてゐが上半身だけ横に出してそう言った。霊夢も後ろにてゐが居る事に気が付いていなかったようだ。 zh “我可不清楚什么受不受伤。我问过了,据我了解妖怪兔一只都没少。”天为只从灵梦背后探出上半身说道。灵梦似乎根本没察觉到天为就在自己背后。 ja てゐの神出鬼没さは今に始まった事ではない。気が付いたら居て、気が付いたら居なくなっている。それでも、重要な時には必ず居るのだ。 zh 天为的神出鬼没也不是一天两天了,她时在时不在,但即使如此,一旦到了重要时刻她必定现身。 ja 「あ、てゐ! 何処をほっつき歩いていたのよ! まだ探してなかったけど」鈴仙がそう叱っても、聞く耳を持とうとしなかった。 zh “啊,天为!你到哪溜达去了! 还没来得及去找你呢”铃仙斥责道,但天为根本不予理会。 ja 「ふあぁあ。祭が終わると'''何故か'''兎達が陽気になるからね。少し散歩して酔いを覚ましてただけ」 zh “呼哈,祭典一结束'''不知为什么'''兔子们变得格外活跃,我只是出去散步醒酒而已。” ja てゐは、手を頭の上で振りながら「何故か」を強調して言った。私が団子に兎が陽気になる薬を混ぜている事に気付いているのだろう。 zh 天为用手在头顶上挥了挥,在”不知为什么”上加了重音。看来她已经察觉到我在团子里加了药。 ja 「そんな訳でわたしゃ疲れたよ。奥で休む」そう言って、玄関を上がり家の奥に行こうとしたので、私は気になっていた事を質問した。 zh “所以呢,我也累了,进去休息了。”天为这么说着,走进玄关就要进里屋,于是我向她吐出了令我无法释怀的疑问。 ja 「あ、ちょっと待って。てゐ、祭の最中、神社の方で気になる事は無かったかしら?」 zh “啊,等等。天为,祭典的最高潮,神社那边有没有什么异常情况?” ja てゐは少し考えて「……{{Ruby-ja|天石門別命|あめのいわとわけのみこと}}。懐かしい神様が見えた」と言って廊下を走って行ってしまった。 zh 天为思考片刻,回答:“……天石门别神。见到了好久没见的神。”说完便在走廊跑掉了。 header ja 話が中断したので、霊夢を客間に案内し、鈴仙にはお茶の用意をお願いした。 zh 对话既然已中断,我便将灵梦带进了客厅,让铃仙准备去倒茶。 ja 「そっちが知らないって言っても、うちに傷ついた妖怪兎が眠っているのは事実なの!」 zh “就算她说不知道,但事实是有受伤了的妖怪兔正睡在我那里!” ja 「うーん。妖怪兎って言ったって、てゐが知らない妖怪兎なんて居ないし、そのてゐが怪我人は居ないって言っているんだから間違いはないと思うけど……」 zh “嗯,你说是妖怪兔,但天为认识所有的妖怪兔,既然她说没人受伤,那我想应该没错……” ja 「一匹くらい知らない妖怪兎が湧いて出てきたって不思議じゃないでしょ? 妖怪なんてボウフラみたいなもんだし」 zh “就算冒出来一只不认识的妖怪兔也不足为奇吧!妖怪这东西不就和孑孓一样嘛。” ja 妖怪がボウフラみたいなもんの訳がない。人間より新しい妖怪は生まれにくいものだ。 zh 妖怪怎么可能像孑孓似的,新妖怪比人类更难诞生。 ja 「その妖怪兎は何か言ってなかった?」 zh “那只妖怪兔就没说什么吗?” ja 「今のところ唸っているだけよ。何故か誰にやられたのか喋ろうとしないの。そう言えば、長い布を持っていたけど……」 zh “现在只是在呻吟啦,不知为什么她也不肯说是被谁弄伤的。对了,她还带着一块长长的布……” ja 霊夢が言っている妖怪兎は、十中八九、月から落ちてきた月の兎だろう。先ほどの月の羽衣は、その兎の物である可能性が高い。 zh 灵梦口中的妖怪兔十有八九是从月面落下的月兔,之前那件月之羽衣极有可能是她的。 ja 今はまだ月の兎に私達の居場所を教えてしまうのは不味い。何故なら、鈴仙の話では「月の都はまた大きな騒乱が起き始めているらしい」からである。今、私の存在が明るみに出てしまえば、どちらかの勢力に'''利用されてしまう'''だろう。私は争い事はもう面倒だと思っていた。 zh 事到如今,再向月兔们透露我们的位置是件相当危险的事,因为铃仙说“月之都似乎又产生了大规模的骚乱”。若是我们现在的位置被暴露,或许就会被任意一支势力'''利用'''。我对于纷争已经感到麻烦了。 ja 「うーんとね。その妖怪兎は気を付けた方が良いわ。私の想像では、大方狐か狸に誑かされているんだと思う」 zh “嗯,还有,我觉得你还是小心那只妖怪兔比较好。我想,它多半是狐狸或者狸猫变的。” ja 「何だって?」 zh “什么?” ja 「てゐが知らない妖怪兎が居ないってのは本当よ。てゐが全員無事だって言うのなら、神社にいる妖怪兎は偽者の筈」 zh “所有的妖怪兔天为都认识,既然她说大家都没事,那么神社的妖怪兔就应该是假冒的。” ja 「な、なるほど、それもそうかもね。妖怪兎が全員無事だって言うならそうかもしれない。それに見慣れない顔だったし……」 zh “原、原来如此,这也说不准,既然她说妖怪兔都没事,那或许的确如此,而且她的脸我也没见过……” ja 「化けているんなら、怪我をしているってのも嘘よ。今頃、神社の食べ物を食べられてるわよ? 早く帰らないとなくなっちゃうわ」 zh “如果真的是变的,那她受伤也是假装的了。现在,说不定她在吃神社里的食物哦?不快点回去会被吃光的。” ja 「!! そ、そうね。急いで帰らないと!」 zh “!!是、是啊,我得快点回去!” ja 霊夢はそう言って、慌てた様子で帰って行った。 zh 灵梦这样说着,急匆匆地往回赶去。 ja 「お茶の用意が出来ました、って、あれ?」 zh “茶准备好了,啊,咦?” ja 鈴仙がお茶の用意をして戻ってきた時には、もうすでに巫女の姿はなかった。 zh 当铃仙端着茶出来的时候,早就不见了巫女的身影。 header ja 「お師匠様。巫女の話はもう終わったのですか?」 zh “师父大人,您和巫女已经谈完事情了?” ja 「ええ。恐らく狐か狸の仕業だと伝えたら、慌てて帰って行ったわ」 zh “是啊。我一说可能是狐狸、狸猫之类的诡计,她就急忙赶回去了。” ja 鈴仙は怪訝な顔をした。 zh 铃仙一脸愕然。 ja 「狐か狸……。どうしてそんな嘘を吐くのですか? 狐や狸が人間を騙すのなら、人間の姿に化ける筈です。妖怪兎に化けたって何にも得は無いじゃないですか」 zh “狐狸、狸猫……为什么要撒谎呢?她们如果要欺骗人类,那肯定会变化成人类的样子,变成妖怪兔有什么好处呢。” ja 「いい? 鈴仙。驚かないで聞いて」 zh “听好了,铃仙,可别大吃一惊啊。” ja 「はい」 zh “是。” ja 「神社に居る妖怪兎は、恐らく貴方と同じ月の兎よ」 zh “神社的那只妖怪兔,恐怕和你一样是月兔。” ja 「何ですって? どうしてそんな事が判るのですか?」 zh “您说什么?为什么您会这样认为?” ja 「貴方には話していなかったけど、例月祭の時、神社の方に月の羽衣が降りていくのを見たの」 zh “之前没告诉你。在例月祭的时候,我看到有月之羽衣降落在了神社的方向。” ja 「!?」 zh “!?” ja 鈴仙もその昔、地上に逃げてきた時は月の羽衣を使用したらしい。その羽衣は今でも永遠亭に仕舞ってあるが、もう月に行く事は無いと決めて封印してある。 zh 曾经,铃仙似乎也在逃住地上时使用过月之羽衣。那件羽衣至今保存在永远亭中,但因为决定不再前往月面,所以它已经被封印了。 ja 月と地上を行き来する手段は沢山あるが、月の羽衣はその手段の中では非常に原始的で時間もかかる。主に月の兎達が利用する手段である。 zh 来往于月面和地上的方法有许多,而月之羽衣是其中最为原始最花时间的方式,多被月兔们所使用。 ja 「その月の兎がどういう目的で地上に降りてきたのか判らないから、まだ永遠亭の場所を知られては不味い。だから巫女には嘘を言って追い返したのよ」 zh “因为不清楚那只月兔为什么降临地上,所以被它知道永远亭的地址还很危险。所以我对巫女撒了谎,打发她走了。” ja 「そんな、月の兎が……今、神社に?」 zh “这、那么月兔……现在在神社?” ja もしかしたら鈴仙の知り合いかも知れない。だとしても、すぐに連絡を取るのは危険である。何が起こるのか判らない。私は月の使者から逃げ隠れている逃亡者であり、鈴仙も月面戦争から逃げ出した兎である。基本的に居場所は知られたくない。 zh 说不定铃仙还认识她。可即便如此,也不能立刻和她取得联系,因为那很危险,不知道会带来什么后果。我是从月之使者那逃匿的逃亡者,铃仙也是为了躲避月面战争逃亡而来的月兔。基本上我们都不愿被人找到。 ja 「な、何があったのかしら……。どうすれば良いのかしら。私も何か罰を受けるのでしょうか?」 zh “发、发生什么了吗……该怎么办?是不是我也得受罚?” ja 鈴仙は持っているお茶を置くのも忘れて、怯えているように見えた。 zh 铃仙胆怯地说道,甚至忘了放下手中的茶。 ja 「鈴仙。慌てる事は何一つありません。私の言う通りにすれば、永遠亭には何一つ問題は起こらないでしょう」 zh “铃仙,不必惊慌。如果按我说的做,永远亭里绝不会发生任何问题。” ja 「で、では、まずは何をすれば良いのですか?」 zh “那、那么,首先得做些什么?” ja 「まずは、そのお茶をここに置いて、それをゆっくり飲みなさい」 zh “首先,你得把茶放下,然后悠闲地品茶。” ja 鈴仙は笑顔を取り戻し、お茶をゆっくり飲んだ。落ち着きを取り戻した様子で、再び「何をすれば良いのですか?」と訊いてきた。 zh 铃仙重新绽放出笑脸,悠然地喝起了茶。接着,镇静下来的她又问了一遍:“该做些什么?” ja 「まずは、月にいる兎と連絡を取り現状を探る事です」 zh “首先,和月面的兔子取得联系,打探详情。” ja 「はい、判りました」 zh “是,明白了!” ja 「それで、この前の鈴仙の話だと『新しい勢力が月を支配しようとしている』と言っていたわね。その勢力について、何でもよいから詳細や首謀者の名前を聞き出して欲しいの」 zh “还有,之前你说过‘有一股新势力企图支配月球’是吧,希望你能问出这一势力的详细情报,以及首领的名字。” ja 「お安いご用です。もっとも、兎に判る程度の話しか知り得ませんが」 zh “易如反掌。不过说到底,我能获得的也只有兔子所知道的消息而已。” ja 兎は嘘、噂、ゴシップの様な物は大好きであり、いまいち話に信憑性がない。だが、火の無い所に煙は立たぬ、噂から真実を推測する事は容易である。 zh 兔子最喜欢的就是谎言、传言和流言,所说的话并没有什么可信度。但是,所谓无风不起浪,从这些信息中推测出真相并不困难。 ja 「でも絶対に、神社にいる月の兎の事に触れては駄目よ。たとえ、向こうから持ち出してきたとしても」 zh “但是,绝对不能提及神社的那只月兔,就算对方主动提出这个话题也不行。” ja 「え、どうしてですか?」 zh “呃,为什么呢?” ja 「'''噂がぶれて'''しまうからです。私の言う通りにしないと何が起きても知らないからね」 zh “因为会'''产生流言'''。如果不按我说的做,我可就不知道会发生什么了。” header ja 鈴仙は部屋を出て満月に向かって話しかけ始めた。一見危ない人の様だが、月の兎はああやって遠く離れた兎同士会話が出来るのである。その姿を眺めながら、私は次の一手を考えていた。 zh 铃仙走出屋子,面向满月开始对话。虽然乍一看容易让人误解这人是不是脑子有问题,但月兔都是用这种方式来和同伴进行远距离对话的。注视着她的身影,我考虑着下一步。 ja さて、月を支配しようとする'''新たな勢力'''とは一体何なのだろうか。 zh 现在的问题是,企图支配月亮的'''新势力'''究竟是什么。 ja もし、その勢力が前回の月面戦争のように外の人間であれば特に問題はない。その昔、人間は月面に旗を立てて、月を自分達人間の物だと言った時代があった。人間は自分の科学力を盲信していて、月ですら自分のものだと思ったのだろう。 zh 如果这股势力类似于上次月面战争,属于外部人类的势力,那倒也没什么可怕的。曾经有过一段时期,人类在月面插上旗帜宣称月球属于自己。人类盲从于他们的科学,甚至认为月球都成了自己的东西。 ja しかし、蓋を開けてみると月の都の科学力とは雲泥の差であった。月面に基地を造ると豪語していた人間も、基地どころか建造物を創るような段階まで至らずに逃げ帰ってきたのだ。人間の惨敗だった。 zh 但事实又如何呢,他们的科学与月之都的科学简直有着云泥之别。曾放出豪言壮语说要在月面建造基地的人类甚至连普通建筑物都没造出便仓皇而逃,那次经历是人类的惨败。 ja 外の世界では、月面着陸は大成功の様に報道されているが、惨敗だった時は報道されていない。最初の月面到達以来、人間は負け続きだったのでそれ以降月面には行っていない事になっている。本当は、何度も月に行っては月面基地開発に失敗している事を、月と通じている私達は知っていた。 zh 在外面的世界,尽管登陆月球的消息被宣扬成了一次大捷,但最后的惨败却并未被报道。从最初降临月面以来,人类经受了一连串的失败,于是他们便不再前往月球了。而事实上,通过月球我们得知,他们曾几度前往月球企图进行月面基地开发,却都以失败告终。 ja 人間は大して成長していない。むしろ退化している位である。再び月を侵略開始しようと、月の都にとって大した恐怖ではないだろう。 zh 人类至今并来成长多少,甚至可以说退化了。即便再次展开侵略行动,对月之都而言都算不上大威胁。 ja しかし、今回は人間ではないようである。どうやら月の都の中で何かが起きたのではないかと思われる。 zh 但是,这次似乎并非人类,我总觉得是月之都内部发生了问题。 ja 「ねえ……永琳。何やら騒がしいわね。どうしたのかしら」 zh “哎……永琳,怎么吵吵嚷嚷的,发生什么事了?” ja 後ろから不意にか細い声で話しかけられた。{{Ruby-ja|蓬莱山輝夜|ほうらいさんかぐや}}、月のお姫様である。ここ永遠亭のご主人様である。 zh 忽然,一个尖细的嗓音从背后响起。蓬菜山辉夜,月之公主,也是这座永远亭的主人。 ja 「輝夜……。月の都に急激に動きがあったかも知れない」 zh “辉夜……月之都的情况可能有急变。” ja 「ふーん。やっぱり、さっきのは月の羽衣だったのね」 zh “哦。果然。刚才的是月之羽衣吧。” ja 「輝夜にも見えていたのね」 zh “辉夜也看到了啊。” ja 「見えていたけど、何なのか判らなかったので、どうでも良いかなと思っていたのよ。ああ、綺麗だなぁって感じで」 zh “看是看到了,只是弄不清是怎么回事,便觉得怎么都好了。单单觉得,啊啊,真漂亮。” ja 輝夜は逃亡者の割には暢気な性格だった。昔はそんな事は無かった筈なのだが……長い間平穏な日々が続きすぎたのかも知れない。 zh 身为逃亡者的辉夜倒是显得意外淡定,以前她可从来不会这样……大概是平静的日子过得太久了。 ja 「その月の羽衣を使って降りてきたのは、どうやら傷ついた月の兎だったらしいの。今は神社にいる」 zh “使用那件月之羽衣降落的,看来是只受伤的月兔,现在正在神社。” ja 「ふーん、傷ついた兎が一匹ねぇ……。なんか昔を思い出すわね」 zh “哦,一只受伤的兔子呢……我想起从前了呢。” ja 「昔? ああ、鈴仙の事ね」 zh “从前?啊啊,你是指铃仙吧。” ja 「あの時も私達は警戒したわねぇ。蓋を開けてみればなんて事も無かったけど」 zh “那时的我们紧张坏了呢,但没想到最后一切平安无事。” ja 鈴仙が最初にこの家を訪れたのも、三十年位前のこんな満月の夜だった。竹林を{{Ruby-ja|彷徨|さまよ}}っていたてゐから「月からの侵入者が居るよ」という報告を受けた時は会うべきかどうか散々悩んだ。 zh 铃仙初次来到这里,是在大约三十年前的一个满月之夜。当接到在竹林里徘徊的天为报告说“有从月面来的入侵者”的时候,我们为了是否该见她着实烦恼了一番。 ja 「永琳、あの時は悩んだけど、結果として会って良かったじゃない。鈴仙は完全に私達の味方だわ。だから今回の月の兎にも会ってみたら?」 zh “永琳,那时候虽然烦恼了好一阵,但就结果而言不是幸好见了她一面吗?铃仙完全站在我们这边,所以,不如也去见见这次的月兔?” ja 「輝夜は自分が逃亡者だという自覚が足りない。月の使者に見つかったら今度はただじゃ済まされない筈よ。用心するにこした事はない」 zh “辉夜真是没有身为逃亡者的自觉啊。要是被月之使者发现,这次可不会饶了你了。还是小心谨慎点好。” ja 輝夜は「永琳は心配性ねぇ」と言って、お茶を飲み始めた。 zh 辉夜只是回了一句“永琳真爱操心”,便喝起了茶来。 ja 「ねぇ、じゃあ鈴仙の時は何で会ったの?」 zh “那么,铃仙那时候你怎么就见她了?” ja 「その時は、月の様子を知りたかったからよ。月の兎には特殊な能力があるからね」 zh “那时我想知道月面的情况啊,因为月兔有特殊能力。” ja 「もし、鈴仙が月の使者に私達を引き渡そうとする兎だったらとか考えなかったの?」 zh “你就没想过,万一铃仙是只打算将我们交给月之使者的兔子呢?” ja 考えない訳がない。今回もそれを考えて用心しているのだから。 zh 怎么可能没想过,这次我所担心的也是这个。 ja 「もし私に逆らうようだったら、兎一匹位私の手でどうとでも……」 zh “如果她敢违抗我,亲手解决掉一只兔子我还是……” ja 「冷たいのね」 zh “真残忍。” header ja 気が付くと窓の外に鈴仙の姿は無かった。もう月との交信は終わったのだろう。 zh 等回过神来,窗外已不见了铃仙的身影。与月面的联系已经结束了吧。 ja 「失礼します。あ、輝夜様もいらしたのですか?」 zh “打扰了。啊,辉夜殿下也来了啊。” ja 「あら鈴仙、もう月との交信が終わったの?」 zh “啊啦,铃仙,已经和月面联系完了?” ja 「ええ、終わりました。大変な事が判りましたよ」鈴仙は輝夜の方をちらっと見た。 zh “是的,联系完了,情况不妙。”铃仙瞥了辉夜一眼。 ja 「えー……っと、後の方が良いですか?」 zh “呃……就这样直说吗?” ja 「続けて構わないわ。輝夜も大体判っているから」 zh “直接着说,没关系,毕竟辉夜也大体明白。” ja 「そうですか、では、まず現在の月の都の状態から報告します。簡単に言うと、『地上からの侵入者』の痕跡が見つかって大騒ぎだそうです」 zh “是吗,那么,我先报告月之都现在的情况。简单的说,就是发现了‘来自地上的入侵者’的痕迹,从而引起了大骚动。” ja 「地上からの侵入者?」私は、月の内部分裂だと思っていたのだが……また外の人間の仕業なのだろうか。 zh “地上的入侵者?”我本以为是月面的内部分裂……没想到又是外部人类干的。 ja 鈴仙の話によると、月の都に地上からの侵入者があったらしい。その侵入者が目論んでいるのは、月の都を乗っ取る事だそうだ。 zh 根据铃仙的话,可以判断月之都出现了来自地上的入侵者,这些入侵者的目的,是夺取月之都。 ja 「そこまでは良いんですが、問題はこの後の話です」 zh “这些倒也算了,问题在后面。” ja 「そんなに勿体ぶらなくても良いわ」 zh “有话直说。” ja 「その侵入者側に協力している月の兎がいるという噂があって、兎が次々と不当な裁判にかけられているらしいのです」 zh “据说有月兔在帮助那群入侵者,兔子们接二连三地受到了不公正的裁决。” ja 「なんていう事……まるで、魔女狩りね」お茶を飲みながら輝夜は言った。 zh “怎么会这样……简直就像中世纪残害魔女。”辉夜边喝茶边说道。 ja 私には話の先が殆ど見えていた。私の想像が正しければ、鈴仙が大変な事と言うのもよく分かる。 zh 我已经基本上知道她要讲什么了。如果我的想象是正确的,可以理解铃仙会把这说成是很不妙的事情。 ja 「それで私がスパイの筆頭の様な扱いを受けているんだって! 地上と繋がりが深いから」 zh “然后,据说我已经被当成了这群间谍的首领了!因为和地上联系紧密!” ja 想像通りである。まあ確かにそう思われても仕方がないだろう。鈴仙は元々月の都を裏切って逃げて来た兎だし、それに今でもちょくちょく交信を行っているのである。 zh 和我想的一样。当然,会被她们误会成这样也难怪,铃仙本来就是背叛了月之都出逃而来的,而且直到现在她仍时不时地和月面偷偷联系。 ja 「なるほどね。今の話で、神社に居る月の兎の正体が判明したわね」 zh “原来如此。这样一来,神社那只兔子的身份也就弄清了。” ja 「え? なんでですか?」 zh “啊?为什么?” ja 「スパイ扱いされて拷問を受けていた兎が逃げ出してきたか、本当にスパイ兎なのか、どっちかでしょう。だとすると、会ってみる価値はあるかも知れないわね……」 zh “被当作间谍受到拷问而出逃,抑或是真正的间谍。无论是哪个,或许都有见一面的价值。” ja 「あ、そうそう、もう一つですね……。その地上からの侵略者ってのがどうも……」 zh “啊,对了对了,还有一件事……关于来自地上的侵略者……” ja 鈴仙の様子が少しおかしかった。ちなみにその話の続きも想像済みである。 zh 铃仙的神情有些不自然,不过她要说的我早就猜到了。 ja 「言うまでもないわ、鈴仙。その侵略者は私と輝夜の二人って事になってるのでしょう? 鈴仙がスパイで、侵略者は私達」 zh “不用说了,铃仙。她们一定说入侵者是我和辉夜两个人吧?铃仙是间谍,而我们是侵略者。” header ja 笹の葉が風で揺れる音が、海の波のうねりのように聞こえた。 zh 细竹叶在风中摇曳的声音,听起来像大海中的波浪。 ja 輝夜は絶句していた。それはそうだろう、輝夜はそろそろ月の都の人達は自分を受け入れてくれるだろう、と暢気に考えている様子だったのだ。そんな甘い考えも、有らぬ疑いをかけられては絶望的と言わざるを得ない。また住む場所を替えて、人間から身を隠さなければいけないとしたら最悪である。 zh 辉夜语塞。这也难怪,辉夜似乎还乐观地认为现在月之都的人们应该可以重新接受自己了。如此天真的想法被箍上现在莫须有的罪名,让人无法不感到绝望。如果不得不再次更换居所以躲避人类,那真是糟透了。 ja 鈴仙は落ち着かない様子で私に問いかけた。 zh 铃仙以无法平静的样子向我问道。 ja 「お師匠様! 私達は一体どうすれば良いのでしょう?」 zh “师父大人!我们究竟该怎么办?” ja 「さっきも言ったでしょう? 私の言う通りにすれば何も心配する事はありません。この程度の事は予測済みです」 zh “刚才我不是说了吗?按我说的做,你完全不必担忧,这些情况我早就预料到了。” ja 安心させる為の嘘ではない。いつかこの様な日が来る事は想像していた。'''私達を利用して'''月の民を扇動する輩が現われる事を。 zh 这并不是我仅仅用来安慰她的话语。我早就预想到会有这一天的到来,预想到会有人'''利用我们'''来煽动月之民。 ja 「まずは情報を集めるのです。本当に侵略者など居るのか、居るとしたら何処の誰なのか。それが判るまでは私達は今まで通り隠れ住んで居れば良いのです」 zh “首先得收集情报。是否真的存在侵略者,如果存在那他们又是什么人。在弄清这些之前,我们只要照例隐居在这里就行。” ja 「で、でも、月から刺客が来たりしたら……」 zh “但、但是,万一月球派杀手来的话……” ja 「ここは見つかりません。てゐが月の使者を寄せ付けない様にしてくれているのですから。それに、月の使者に私の味方がいます」 zh “这里不会被发现。因为天为已经布置好了,月之使者无法接近这里。并且,月之使者中还有我的同伴。” ja 鈴仙は驚いた顔をして「味方……ですか?」と言った。 zh 铃仙一脸惊讶:“同伴……吗?” ja 「そうです。恐らく今は月の使者のリーダーをやっている筈です」 zh “正是。恐怕现在已是月之使者的首领了。” ja と言ったものの正直、味方になってくれるのか心配だった。 zh 话虽这样说,但我却在担心她们是否愿意助我一臂之力。 ja あの二人のお姫様とは、千年以上前に別れてから一度も会った事が無かった。それでも私が教育したその二人のお姫様なら、私の言っている事を信じる筈である。特に妹の方は賢かったし、今はそれに{{Ruby-ja|縋|すが}}るしかなかった。 zh 我与那二位公主自一千多年前分别后便再没见过面,但就算如此,毕竟她们曾是我的学生,应该会相信我的话。而且妹妹又特别聪明,现在能依靠的只有她们了。 ja 「だとしたら心強いですね」 zh “真是如此我便放心了。” ja 「でも、私達は鈴仙と違って交信する手段がありません。貴方に言伝を頼んでも良いのですが、さらにスパイ容疑が濃くなる可能性があります」 zh “但是,我们和铃仙不同,没有那样的通信方法。当然,我们可以托你传话,但那样很可能加深你是间谍的嫌疑。” ja 鈴仙の表情が曇った。 zh 铃仙面露苦闷之色。 ja 「大丈夫ですよ。既に疑われてるから、これ以上疑われたって平気です」 zh “没关系。反正已经被怀疑了,再多一点我也不在乎。” ja 「貴方が平気でも、私達は平気ではありません」 zh “你不在乎我们可在乎啊。” ja 「では……どうしましょう?」 zh “那么……怎么办?” ja 「ここは神社にいる月の兎に事情を話し、協力して貰うのが一番無難です」 zh “最好的办法就是对神社的月兔摊牌,以获得它的帮助。” ja 鈴仙は手を叩き「あ、忘れてました」と言った。 zh 铃仙拍了拍手道:“啊,忘掉了。” ja 「その兎も、月の羽衣を持っているのだから月に帰る事も出来ます。それで手紙を渡して頂くのです」 zh “那只兔子有月之羽衣,所以它能回到月亮上去,就让它帮我们带封信去吧。” header ja 私は手紙を書いた。 zh 我写下一封信。 ja 書き手が八意永琳である事を証明する為に二人のお姫様の小さな頃の思い出話から書いた。 zh 为了证明执笔人是八意永琳,我特意从二位公主儿时的经历开始写起。 ja 途中で誰かに読まれたり改竄される事を恐れて量子印を付けた。量子印は、量子の特性により中身を読んだ人の数が判る特別な印鑑である。これを発明したのは私である。いまだ私しか作れないので、これも本人証明になる。その他にも二重三重に仕掛けを施し、最後に薬草で封をした。 zh 为防止信件被人偷看或是窜改,我还加上了量子印。量子印是一种特殊的印,能够凭借量子的特性判明读信人的数量。它的发明者是我,直到现在,也只有我一个人会做,所以这也能成为证明是我本人的证据之一。除此之外,我还另加了几重防护措施,最后用药草封了口。 ja 残念ながらこの手紙の返事が来る事は期待できない。表向きには月の使者は私を捕まえなければいけない筈である。この手紙に返事を書く事は、二人のお姫様にとっても危険な事だからだ。 zh 遗憾的是,我无法期待她们的回信。毕竟表面上月之使者必须逮捕我,而回信这一行为也可能危害到二位公主。 ja 満月は竹の背丈より低い位置まで落ち、うっすらと東の空が明るくなり始めていた。夜が明けたら神社に向かうつもりである。 zh 满月落到了比竹子还低的位置,东边的天空隐约地开始发亮了。我打算天亮之后就前往神社。 ja いつの間にか月面戦争に巻き込まれている事を考え、私を利用している犯人をこの手で捕まえてやると心に誓ったのだった。 zh 一想到不知不觉之间居然被卷入了月面战争,我不禁在心中立誓,一定要亲手逮到那个利用了我的罪人。 xx {{子页导航|[[东方儚月抄]]|R1=../第二话/中日对照|R1l=第二话}} ==注释== <references/>
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东方儚月抄 ~ Cage in Lunatic Runagate./第一话/中日对照
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